最近、「太陽フレア」って言葉を耳にすることが増えてきましたよね。
この記事では、太陽フレアがどんな現象なのか、そして私たちの生活にどんな影響を与えるのかについて解説していきます!
太陽フレアって何?
太陽フレアとは、太陽の表面にある黒点の周りで起こる大爆発のことです。
爆発の規模が大きいと、吹き上がる炎の高さが地球の直径を超えることもあります。
太陽のエネルギーが爆発的に放出され、電波・電磁波やX線が宇宙空間に飛び出すのです。
さらに、爆発の勢いで「電子」や「陽子」といった電気を帯びた粒子や、プラズマ状態の物質も放出されます。
「プラズマ状態」とは、固体、液体、気体でもない第4の状態のこと。
火・雷やオーロラもこのプラズマ状態に含まれます。
太陽フレアによって何が起きるの?
太陽フレアによって放出された粒子や電波は、宇宙空間を漂い、やがて地球にもやってきます。
地球に来るまでの時間は、早ければ数分、遅ければ2~3日かかることもあります。
これらが地球に到達すると、以下のような影響が予想されます。
人工衛星への影響
太陽フレアが放出する粒子が人工衛星に影響を与え、不具合をおこす可能性があります。
その結果、天気予報の精度が低下したり、衛星を使った通信にトラブルが生じることがあります。
GPSの不具合
GPSは正確な位置情報を提供するために衛星の信号を使いますが、太陽フレアの影響でその信号が乱れることがあります。
これにより、カーナビやスマホの位置情報が不安定になることもあります。
通信障害
太陽フレアから放たれた電波が地球に届くと、電波が妨害されて、携帯電話や無線がつながりにくくなることがあります。
航空機の無線通信にも影響が出るおそれがあります。
電力供給の問題
太陽フレアのエネルギーが地球の電力供給に影響を与えることもあります。
これが原因で停電が発生することもあるので、大規模なフレア発生時には注意が必要です。
太陽フレアとオーロラの関係
太陽フレアの影響は、オーロラの活動も活発にします。そもそもオーロラは、太陽フレアでとんできた粒子が南極や北極上空の空気と反応し、光を放つ現象です。
太陽フレアが活発になると、通常よりもオーロラが見られる回数が増えたり、見られる地域が増えることがあります。
まとめ
太陽フレアは、普段の生活ではあまり気にしない現象かもしれませんが、実は私たちの生活に影響を与える可能性があるんです。
特に、通信障害や電力供給に関わることなので、ニュースなどで太陽フレアの情報が流れるときは少し注意してみるといいかもしれませんね。