人気ドラマ『VIVANT(ヴィヴァン)』の続編が2026年のTBS系・日曜劇場で放送されることが決まりました。
でも「シーズン1見てないけど、続編から見ても大丈夫?」という人もいるのでは。
この記事では、シーズン1を見ていない方でも続編を楽しめるように、ざっくりとしたストーリー解説や登場人物の情報をわかりやすくまとめました。(注:ネタバレあり)
『VIVANT』ってどんなドラマ?ざっくりストーリー解説
『VIVANT』は2023年7月にTBS「日曜劇場」枠で放送されました。完全オリジナルドラマで、演出・原作を手がけたのは福澤克雄さんです。
主人公は大手商社「丸菱商事」の社員・乃木憂助(堺雅人)。
彼は130億円の誤送金をしてしまい(←じつは濡れ衣)、解決のために中央アジアの「バルカ共和国」へ。 ところが現地で爆破事件の容疑者にされ、現地の警察に追われるはめに。
警視庁公安部の野崎守(阿部寛)に助けられ、逃亡劇が始まります。
誤送金事件が解決したあとは、日本を狙う組織「テント」との戦いへ突入していきます。
『VIVANT』主要キャラクターと関係性
『VIVANT』の続編にも出てきそうな主要キャラクターについてまとめました。
乃木憂助(堺雅人)
表の顔は商社マン、裏の顔は自衛隊のスパイ部隊「別班」のひとり。
幼少期の記憶がないのもふくめ、過去が波乱万丈。また、もうひとつの人格「F」とよく会話しています(他人からはひとりごとにしか見えない)
特技はモノの重さを当てること。このシーンはバラエティ番組でよくモノマネされがち。
筋トレしててよかったこと、
— ぎょりのふ 🫨 (@yo_love1213) March 5, 2025
VIVANTの乃木のように、
kg単位なら重さがわかる pic.twitter.com/1hqJBtUQ7x
野崎守(阿部寛)
日曜劇場『VIVANT』の野崎守役 阿部 寛さん描きました!
— ジョージ (@AOarbBwKmNNQrd5) April 20, 2024
阿部寛さんとってもカッコよかったです!
海外ドラマがお好きな方にもオススメです☺️#イラスト #阿部寛 #VIVANT #fanart pic.twitter.com/pGeYLUFg09
警視庁公安部のメンバー。ストーリー当初はバルカの日本大使館での警備をしていた。
バルカで乃木と出会い、共に捜査したりバルカを脱出したりします。
「非合法な手段を使ってでも日本を守る」という乃木憂助とは対照的に野崎は「あくまで合法な方法で守る」というスタンス。
柚木薫(二階堂ふみ)
バルカで活動する日本人医師。なりゆきで乃木たちとともにバルカを脱出することに。
日本に戻った後はバルカで親しかった難病の少女ジャミーンを呼び寄せ、治療に尽力します。
ストーリー後半で乃木と恋仲になります。
ドラム(富栄ドラム/スマホの声:林原めぐみ)
今日もVIVANT観る
— 山ちゃん (@kazanchann) June 24, 2025
ドラムcv.林原めぐみ可愛い pic.twitter.com/ssb38oex1o
バルカ人で、野崎の相棒的存在。
日本語は聞き取れるけど話せないので、スマホの翻訳アプリを再生して話しています。
このエピソードも印象的で、よくモノマネされています。
ノゴーン・ベキ(役所広司)
テロ組織「テント」の謎多きリーダー。実は乃木の実父・乃木卓(すぐる)。
乃木家の親族には「バルカの内乱に巻き込まれて亡くなった」と思われていました。
ノコル(二宮和也)
「テント」のNo.2で、ベキの養子。日本語のほか何か国語も話せる有能な人。
最初は乃木にツンケンした態度をとりますが、やがて「兄さん」と呼び認め合う関係になります。
チンギス(バルサラハガバ・バトボルド)
もう所謂“イケメン”が嫌いなので、VIVANTのチンギスみたいな人が好きだって言ったら流石にそれはない。って言われて悲しい。かっこいいよ。チンギス。 pic.twitter.com/fQTSVe7hXI
— ちゃんめる (@chanmel072) February 19, 2024
バルカの優秀な警察官。爆破事件の容疑者である乃木たちを追います。
めちゃめちゃしつこく追いかけていたのでなにか裏があるかと思ったら、ただの仕事熱心な人でした。
乃木たちの疑いが晴れたあとは、「テント」の捜査などで日本の警察に協力してくれました。
中の人はモンゴルの俳優さんで「バルサー」とも呼ばれています。
その他『VIVANT』登場人物
- 黒須駿(松坂桃李):「別班」のメンバーで、乃木の後輩。表の顔はエンジニア
- 櫻井里美(キムラ緑子) :「別班」の司令官。乃木や黒須の上司
- 東条翔太(濱田岳) :公安に協力するホワイトハッカー
- 新庄浩太郎(竜星涼) :公安の捜査官だが実は「テント」のスパイだった
- 太田梨歩(飯沼愛):乃木の会社の社員。実は天才ハッカー「ブルーウォーカー」
など、多彩なキャラクターが登場しています。
『VIVANT』主人公・乃木憂助の過去の秘密
『VIVANT』シーズン1の大きな見どころは、主人公・乃木憂助とその両親の過去が徐々にわかっていくところです。
バルカへ渡る乃木憂助と両親
乃木憂助の父親・乃木卓(後のノゴーン・ベキ)は、警察をやめ、妻の明美と農業使節団としてバルカ共和国に渡ったとされていました。
しかし本当は警察(公安)の命令でバルカに来ていました。
現地では農業使節団として貢献したので「緑の魔術師(=ノゴーン・ベキ)」と呼ばれ、村人たちに慕われていました。
現地で息子の憂助もうまれ、幸せな日々を送っていました。
乃木親子を襲う悲劇
ところがある日、乃木親子はバルカの武装集団に襲撃されます。
公安が助けのヘリを向かわせましたが途中で方針転換。乃木親子はけっきょく見捨てられ、捕まってしまいます。その結果、憂助とは生き別れとなり、妻・明美は命を落とします。
乃木卓は脱出したあと息子を探し続けましたが、「憂助は亡くなった」という情報をきいて絶望…
しかし身寄りのない赤ん坊・ノコルを息子のかわりに育てようと決心、生きる力も再びわいてきたのです。
「テント」創設の秘密
卓はその後、現地の人とともに武装勢力に抵抗するうちに仲間が増えていきます。
そのグループはやがて用心棒や法にふれる危険な仕事をうけおいながら、そのお金で孤児たちを救済する組織「テント」となったのです。
「テント」は、いわば義賊的な側面を持つテロ組織だったのです。
乃木憂助の少年期
一方、両親と生き別れた乃木憂助は、頭を打ったことで記憶喪失に。自分や両親の名前も分からず、バルかの街をさまよいます。
そんな彼を日本のジャーナリストがぐうぜん発見。日本に連れられ、京都府舞鶴市の施設で「丹後隼人」と名付けられて育てられます。
孤独な少年時代のなかで、乃木のなかに別人格「F」が現れ、自身を守る存在となりました。
乃木は強くなるため、奨学金でアメリカのミリタリースクールに進学。
18歳で一時帰国したさい、テレビで偶然見た島根・奥出雲の乃木家の家紋に見覚えがあり、乃木家の人に会います。そして自身の身元が判明。「乃木憂助」の名前に戻ります。
その後は東京大学を卒業し、「丸菱商事」の社員と「別班」の二足のわらじをはくことになったのです。
見どころは伏線とどんでん返しの連続!
『VIVANT』シーズン1は伏線とどんでん返しの連続でした。
ここでストーリーのポイントをまとめました。
前半:誤送金事件
130億円の誤送金事件をきっかけにバルカ共和国を訪れた乃木憂助。
しかしテロ組織「テント」の関係者に襲われたあと、爆破事件の容疑者として警察に追われることに。警視庁公安部の野崎守に助けられ、彼や医師の薫と共に逃亡します。
また、序盤からでてきた謎の言葉「ヴィヴァン(VIVANT)」の正体が少しずつ明かされていきます。
野崎は「ヴィヴァン」とは自衛隊のスパイ部隊「別班(べっぱん)」のことだと推理しました。
乃木・野崎・薫の3人は砂漠を超え、命からがらバルカを脱出。
⋱ 🐈⬛#𝐕𝐈𝐕𝐀𝐍𝐓 撮影裏話📸 ⋰
— 日曜劇場『VIVANT』【公式】 (@TBS_VIVANT) July 18, 2023
第一話で乃木が彷徨う冒頭の砂漠のシーンは南ゴビにある"ホンゴル砂丘"という首都から車で10時間の砂丘です。CGは使ってません!足跡が残りやすいので扇風機と箒と手で足跡を消しながらの撮影でした。堺雅人さんも何度も手伝って下さいました🙇♂️ #VIVANTep1 pic.twitter.com/AtyzWPn6Pq
日本へ戻り、誤送金事件の真相を追う中で
- 乃木が実は「別班」のメンバー
- 誤送金事件はテント信奉者によって仕組まれたもの
であることが視聴者にあきらかになります。
また「日本がテントの標的になっている」ことを乃木は知ります。
後半:組織「テント」との対峙
公安の野崎は乃木の正体(別班)を知りませんが、ただ者ではないとおもい調査。視聴者と野崎は乃木の過去を知ります。
乃木と野崎は別々に捜査する中で「テント」のリーダー「ノゴーン・ベキ」が乃木の実父だと知ります。
日本を守るため、乃木は再びバルカへ。「テント」のアジトに潜入しノコルやノゴーン・ベキと接触します。当初は警戒されますが、やがて信頼され、さまざまな情報をつかみます。
テントが計画していたのは、高価な「フローライト」が大量に眠る土地(鉱脈)を買い占めること。これは私利私欲のためではなく、貧しい人や孤児たちの支援資金を得るためでした。
しかしその情報がバルカ政府に漏れ、外務大臣ワニズが強硬に鉱脈の権利を奪おうとします。
乃木と野崎・チンギスはテント側に味方。
(テントがフローライト鉱脈を無事に手に入れれば、テロ活動はやめて、日本も助かるからです)
チンギスがワニズの収賄の証拠をつかんで逮捕したことで、「テント」はフローライト鉱床を守ることができました。
めでたし!と思ったらまさかの復讐劇
ノゴーン・ベキは助けてもらった見返りとして、「テント」を解体し、日本の公安に投降しました。
しかし、ノゴーン・ベキは日本に着いたあと、部下2人をつれて脱走。公安に裏切られた過去の復讐のため、自分たちを見捨てた張本人・上原史郎(橋爪功)の自宅へ向かいます。
そこに駆けつけた乃木は、個人としては復讐したい気持ちを抱えながらも、別班として上原を守る立場にあるため、ベキを撃ちました。
その後、現場は燃えてしまいました。公安により、この事件は「”テント”メンバーがそこで無理心中をおこし、3人の身元不明の遺体が見つかった」とされています。
そして「別班」の次なる任務をにおわせ、物語は幕を閉じたのです。
復讐劇の真相
ノゴーン・ベキは妻の明美から最期のねがいとして「自分たちを見捨てた人に復讐して」と頼まれていたのです。
しかし最終回でベキが持っていた銃には弾が入っていませんでした。
このことから「妻の頼みなので復讐はするけど、本当はだれかに止めてほしかったのでは?」と考察することもできます。
見逃していても大丈夫!追いつく方法
やっとネトフリで『VIVANT』を観賞した。正義や国家の意味を多面的に問いながら緊張感ある物語を展開する。アクションとヒューマンドラマが融合し、とても考えさせられる見ごたえのある作品だった 💯 pic.twitter.com/dPfBA7oUHk
— Itomaru | いとまる (@izag82161) June 25, 2025
2025年6月現在、地上波での再放送予定はありませんが、今後の続編放送に合わせて再放送される可能性も。
視聴可能なサービス:
- U-NEXT、Netflixで見放題配信中
- TSUTAYA DISCASでDVDレンタル可能
TBS公式サイトやTVerの特設ページ、YouTubeでのダイジェスト映像なども要チェックです。
まとめ
スケールの大きな映像、豪華キャスト、緻密に練られた伏線と感情に訴えるドラマ性——『VIVANT』はシーズン1だけでなく、続編もきっと話題になるはず。
今からでも遅くありません。この記事を読んだあなたも、『VIVANT』の世界に飛び込む準備は万端です!